Diary

D.I.'s Diary

米朝首脳会談の開催には何が必要か?

アメリカのトランプ大統領が、6月12日に開催予定だったシンガポールでの米朝首脳会談の中止を発表した。世界は、平和実現のために、この会談の開催に強く期待を寄せていたのだが、北朝鮮側の微妙な態度の変化が影響したようだ。先の朝鮮半島の南北首脳会談での南北融和ムードの高まりにより、朝鮮半島の平和的統一に向けて歩みを進めるのが何よりも重要なことであることは変わらない。また、アメリカ側にしても、完全に対話の姿勢を閉ざしたわけではなく、状況次第で米朝首脳会談開催への可能性もあるようだ。北朝鮮側は、国際協調への明確な姿勢をよりわかりやすい形で示す必要があるだろう。経済発展のためには、アジア近隣諸国との協力が不可欠であり、それはアメリカに限らず、ロシア・中国・韓国・日本などと連携して取り組んでいく必要があることは明らかだ。まずは、諸課題の解決の取っ掛かりとして、南北首脳会談に続く米朝首脳会談を成功させることが、日本との対話も実現する道になるだろう。分断された朝鮮民族の平和的統一へのカギは、北朝鮮が国際協調へ向けていかに積極的な姿勢を示すかにかかっているのである。

 

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